育毛剤が効かないと感じるのはなぜか
頭皮環境が悪化している
抜け毛を減らしたい、健康な髪の毛を育てたいという理由で、対策のために育毛剤を使用し始めても、肝心の有効成分が頭皮や髪の毛に浸透しなければ意味がありません。髪の毛を育てる土台となる頭皮環境が悪化してしまっている場合、育毛剤の効果は半減してしまいます。
生え際やつむじのはげで悩んでいる方の8割以上は、抜け毛以外にも何らかの頭皮トラブルを抱えているといわれています。これから薄毛対策を行う方は、頭皮環境の改善にも取り組んでいくようにしましょう。
たとえば、何日も洗わずに不衛生にしていると、毛穴に皮脂や汚れが詰まってかゆみや湿疹、フケの原因になりますし、毛穴から育毛剤の成分が入りにくくなります。逆に頭皮を綺麗にしなければと、1日に何度も洗ったり、洗浄力が強すぎるシャンプーを使用している場合も、頭皮の乾燥を招いてバリア機能を衰えさせ、外部刺激に弱い頭皮になってしまいます。
育毛剤の効果を感じられない場合、まずはベースとなる頭皮の状態を正常化させることを意識していくことが大切です。正しいシャンプーの方法を身につけることも重要ですし、何らかの自覚症状がある場合には、皮膚科の治療を受けることもおすすめします。
頭皮の血行不良も問題
頭皮の状態を悪化させる原因として、摂取した栄養が行き渡っていないという理由も挙げられます。食生活が乱れている、飲酒や喫煙の習慣がある、睡眠が充分に取れていないという状況では頭皮の血行不良を招いてしまい、血液を通して供給される、髪の毛を育てるために必要なタンパク質や鉄分、ビタミンやミネラルといった栄養が不足してしまいます。
また、育毛剤を使用して外部から塗布した成分も、血の巡りが悪いと浸透しづらくなります。なかなか効果を実感できないという場合は、頭皮の血行の状態を疑い、日常生活から見直してみる必要もあるのです。
バランスの取れた食生活を意識し、適度な運動を習慣づけて、代謝を促進すること、禁煙をしてお酒も控え、育毛剤の使用時には頭皮マッサージを行うのがおすすめです。
育毛剤はあくまでも育毛サポートが仕事
育毛剤を使用すると髪の毛が生えてきてはげが解消すると安易に考えてしまいがちですが、これはあくまでも発毛する頭皮環境を整えるものであり、発毛剤ではありません。
- 頭皮を清潔にする
- 炎症を抑える
- 血行を促進する
- 停滞していた細胞の活性化を促す
- 育毛有効成分を浸透させる
このように、抜け毛を減らし育毛を阻害する要因を取り除くことが目的のものです。使用することで髪の毛が生えてくるものだと思い込んでしまい、「使ってみたけど意味がなかった」と勘違いしてしまう人もいます。使用用途を正確に理解した上で、使うようにしましょう。
自分に合った育毛剤を根気よく使おう
薄毛の原因をきちんと把握すること
育毛剤は自身の薄毛の症状に合ったものを使用することが大切です。効果が見られない場合は、育毛剤そのものが体質や症状に合わず、有効に働いていない場合があります。また、すでにつむじが広範囲に渡ってはげてしまっている、生え際がかなり後退してしまっているなど、薄毛の症状が進行してしまっている場合にも、市販の育毛剤では効果を実感しにくいかもしれません。
まずは薄毛の原因や症状を正確に把握するためにも、医師に相談してみることをおすすめします。また、医師に処方された育毛剤であれば市販のものよりも高い効果が期待できますので、物足りなさを感じた場合には積極的に使用してください。
育毛剤は長期間使用すること
数ヶ月の使用で「効果がない」と判断してしまう方も少なくありませんが、育毛剤は半年から1年程度、継続的に使用して初めて変化が見えてくるものです。安易に結果を出そうとせずに、根気よく使用し続けることで効果が出てきます。自分に合った育毛剤を長期間使ってみてください。