気がつかないうちに薄毛が進行する血行不良に要注意
血行不良がもたらす頭皮への悪影響について
20代男性の場合には、自身の血流の状態について意識をしたことがないという方がほとんどでしょう。しかし、若い方であっても頭皮の血行が悪い状態が続いてしまうと、抜け毛が増えて薄毛を進行させてしまいます。髪の毛というのは毛母細胞が活動、分裂することによって作られるもので、この毛母細胞は頭皮を巡る毛細血管から毛乳頭が栄養を受け取ることで働いています。
髪の毛の元になるタンパク質やアミノ酸、ミネラルや亜鉛などさまざまな栄養が必要ですが、十分な栄養を摂取していても、血流が滞っているとそれらが頭皮に運ばれていきません。毛母細胞の活動が鈍くなるとヘアサイクルが乱れてしまい、髪の毛の成長期が短くなってしまうことから抜け毛が増えていきます。加えてメラノサイトの働きが悪くなることで白髪が多くなり、20代でも老けた印象になるなどさまざまなデメリットがあるのです。
頭皮の状態を自分でチェックしてみよう
血行がいい健康的な頭皮は青白い色をしています。しかし、鏡を見ながら地肌を露出してみて、赤みを帯びているようであれば血行不良の状態になっているか、もしくは炎症の可能性がありますから注意が必要です。また、頭皮の血行が悪い方は、頭と繋がる肩や首に凝りを感じていることも多くなります。
20代の若い方でもデスクワーク続きだったり、運動不足で頭が重い、肩や背中が張ると自覚している方は少なくありません。身体の最も上にある頭は血行不良の影響を受けやすい部位ですから、薄毛が気になる場合には自身の頭皮の状態を確認したり、気になる症状が出ていないか振り返ってみることをおすすめします。
血行促進効果が高い育毛剤といえばミノキシジル
血行不良を薄毛の原因だと自覚した場合、利用する育毛剤に血行促進に有効な成分が配合されているものを選ぶことが大切です。中でも効果が高いことから、ミノキシジルが使われているものを利用する方が多く見られます。もともと血管拡張剤として使われていた薬で、塗布することで滞っている血流の改善効果が見られるのです。
医師に処方される育毛剤の配合量には劣るものの、少量入っている育毛剤が市販されており、クリニックの受診にハードルの高さを感じている20代の方でも気軽に利用できます。濃度が薄ければ女性でも使える安全な成分ですが、ただし、痒みやかぶれといった副作用も報告されている点には注意が必要です。
副作用の心配をせずに対策したい場合
天然成分配合の育毛剤で効果を得よう
育毛剤は植物由来の天然成分で作られているものも多く、その中には血行促進効果が期待できる成分も少なくありません。医薬品ではないことからミノキシジルほど強い効果は得られないものの、副作用のない身体に優しいものであるのが特徴です。
- センブリエキス
- ビワの葉エキス
- M034
- トウガラシエキス
- セファランチンなど
これらは数多くの育毛剤に配合されているもので、血行促進効果以外にも保湿効果、毛乳頭細胞活性化や増殖を促進する効果が得られるなど、ゆっくりと総合的に頭皮環境を整えていくことが期待できます。ただ、安全性の高い成分にも肌に合う合わないがありますから、特に植物にアレルギーがある方は様子を見ながら使っていくことが大切です。
頭皮マッサージを習慣づける
育毛剤の利用と同時に、頭皮の血行をよくするために頭皮マッサージを行うことをおすすめします。毎日のシャンプー時や育毛剤を塗布する際に、頭皮を揉むようにして刺激を与えることで安全に血行を促進させることが可能です。指の腹を使って頭全体を掴むように持ち、頭蓋骨と頭皮を剥がすようなイメージで動かしていきましょう。1回に5分程度の短い時間で十分ですし、マッサージを行うことで血流が改善するだけではなく、頭がスッキリとして一石二鳥です。