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育毛と発毛は違う?種類を理解して育毛剤を利用しよう!

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育毛剤には三つの種類が用意されている

抜け毛や薄毛に育毛剤を利用することは有効な対策ですが、育毛剤を選択するときにはその製品がどのような製品として提供されているのかを確認しなくてはいけません。一般市場で販売されている育毛剤は、含まれている成分が同じようなものに見えても、製品としての分類が全く異なっているケースも多いです。

はっきりとした効果を期待したいときには製品の分類を確認して、本当に自身が求めているものかどうかを精査することがとても重要です。

  • 化粧品
  • 医薬部外品
  • 医薬品

一般市場で提供されている育毛剤は、一言で育毛剤と総称されているだけで実は上記三つに分類することが可能です。これら三つの中でも、化粧品に関しては育毛剤としての効果はそれほど高くはないと言えます。化粧品は、美容に特化した製品であるため、頭皮や髪の毛に対する刺激が少なく、誰でも使いやすいというメリットがあります。

その代わりに、効果が薄くて育毛を実感できるかどうかがわかりにくいという難点もあります。ですから、育毛剤を比較して選択する場合には、特に医薬部外品と医薬品の二つの焦点に絞ることが大切です。

医薬部外品は企業が独自に認めた製品

髪の毛に良い成分が使われている

医薬部外品は、企業が独自に研究と開発をした製品のことを意味します。企業の独自の調査と研究によって数値が提供されているため、薄毛対策への効果に関しても企業が提供するデータが頼りになります。一般的に、医薬部外品として提供される育毛剤の成分は、髪の毛の成長に効果的であると考えられているものが非常に多いです。

代表的なものは、髪の毛の主成分であるたんぱく質や、そのたんぱく質の働きを高める亜鉛です。たんぱく質や亜鉛は、つむじのはげだけではなく、全体的なはげに対しても有効な栄養分として認識されているものであり、この点に関しては医学的な見地からもある程度は証明されています。

こうした医学的に育毛への対策に良いと認められている成分を、自社の独自の技術によって製品にしているのが医薬部外品です。髪の毛に有効な成分を使っていることに間違いはありませんが、薄毛や抜け毛への効果が出るかどうかは未知数な部分があります。ただ、全く効果がないわけではありません。

医薬部外品としての育毛剤は、サプリメントなどと同じ立場であるため、頭皮の健康に気をつかって利用していけば一定の効果を期待することも可能です。現実的に、後天的な薄毛や抜け毛に関しては、サプリメントなどの栄養分を摂取したり、生活を改善したりすることによって症状を抑えることができることもわかっています。

表記が違うものがあるので注意

ただ、医薬部外品には現実的に知られている成分とは異なる表記をしているケースが多いので、その点だけは気を付けておくことです。例えば、医薬部外品として提供されている多くの育毛剤には、アミノ酸という物質が使われています。

アミノ酸は、日常的に知られている成分の表記を変えているだけであって、本質はたんぱく質と変わりません。そのため、つむじ部分のはげや全体的なはげへの対策に有効な成分であると判断できます。

アミノ酸…たんぱく質を作る成分

アミノ酸は、体内に吸収するとたんぱく質と同じ働きを発揮するので、育毛剤にはたんぱく質が大量に配合されているケースが大半です。育毛シャンプーなどにアミノ酸系の界面活性剤が多く含まれているのも全く同じ理由です。

アミノ酸は、主要なたんぱく質と違って非常に小さな分子でできているため、頭皮に浸透しやすく、身体に取り込んだときに吸収しやすいというメリットがあります。ですから、育毛剤を開発する企業は好んでアミノ酸を利用しているわけです。

高い確率で効果がある医薬品

医薬品は、医薬部外品と違って企業が独自に提供しているデータによって作られているわけではありません。医学的な臨床試験を何度も行い、ほぼ確実に効果があると考えられているものだけが医薬品として認められます。そのため、医薬品として提供されている育毛剤には、かなり高い確率で育毛や抜け毛を改善する効果が存在します。

ただ、髪の毛の成長に必要な育毛剤と発毛そのものを促す発毛剤は、全く異なるものであるということを対策する前に理解しておかなくてはいけません。

  • 育毛剤…現在ある髪の毛を育てる
  • 発毛剤…一から髪の毛を生み出す

育毛剤は、つむじや生え際、そして全体的なはげに関する対策として利用するものです。髪の毛が残っていることを想定して開発されたものであると言っても過言ではありません。一方で、発毛剤は髪の毛を一から生成することを目的として開発されたものであるため、両者では抜け毛や頭皮に対する影響が全く異なります。

育毛を促す成分には、単純な栄養分だけではなく血行を促す作用も存在するものが多いです。一方で、発毛を促す成分には育毛に必要な成分だけではなく、抜け毛などの脱毛症を発症させないようにするための特殊な成分が含まれていることがあります。

単純な育毛と異なって、髪の毛の脱毛を発症させない成分は非常に強力で、間違った使い方をすると頭皮に悪影響が生じることもあります。この代表的な例として存在するのが、プロペシアとミノキシジルという二つの医薬品です。この二つは、育毛に特化した薬ではなく、発毛に特化した専用の薬であると考えられています。

実際に、特定の薄毛や脱毛症の治療に有効な医薬品であると学会にも認められているほどの薬です。クリニックに行けばこの二つの薬を用いた治療用のカリキュラムが組まれているくらいなので、育毛と発毛を同列に比較して医薬品を利用しないように注意をしておきましょう。

医薬品と医薬部外品の違いは副作用の有無

効果を比較して医薬品と医薬部外品を使い分けることはとても重要ですが、それと同じくらいに重要なのが副作用の有無です。

  • 医薬品…副作用が必ずある
  • 医薬部外品…副作用はない

そもそも、医薬品は薬としての効果と薬としての副作用が必ず同居するものとして開発されているものです。そのため、副作用の影響が小さくても、絶対に副作用が存在しないものはありません。医学的な効果を証明されている一方で、副作用に関して必ず考えなくてはならないのが医薬品の難点であると言えます。

例えば、医薬品における育毛剤の副作用として代表的なものが、痒みとめまい、それに吐き気です。これは、育毛剤に含まれている血管を拡張させる作用によって、血液の状況が変化して身体のバランスが崩れてしまうことがあるからです。発毛剤にも似たような副作用があるため、利用時には注意が必要です。

もちろん、医学的な観点から薄毛の改善に役立つことができると証明されているため、育毛についての効果は非常に高いというメリットがあります。反対に、医学的な効果の証明はありませんが、副作用が存在しないのが医薬部外品の特徴です。医薬部外品は、医薬品として生成されているものではなく、あくまでも健康の補助的な役割しか備わっていません。

医学的な副作用が存在するものを利用することは禁止されていますので、安全面に関しては医薬部外品の方がメリットはあると言えます。敏感肌の人と乾燥肌の人が同じ治療を行うことができないように、育毛剤の製品の中にもそれぞれの患者の状況に適した製品は存在します。

それを見極めて使い分けることが大切なので、頭皮の健康状態を優先しつつなるべく良い製品を選択しましょう。

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