若ハゲの原因は?
髪の毛が薄くなってきたと悩んでいるのは、40代以上の方というイメージが強い方も多いと思いますが、現代社会において20代の方も3人に1人の割合で薄毛に悩んでいるというデータが出ています。これは「若年性脱毛症」と呼ばれるもので、その原因は主に「偏った食事や質の悪い睡眠」「男性ホルモンによるヘアサイクルの乱れ」があげられます。下記ではその若ハゲの原因について簡単にご説明していきます。
偏った食事や質の悪い睡眠
なんとなく健康や髪の毛に悪いとは思っていても、栄養の偏った食事や不規則な睡眠が髪の毛にどんな悪影響があるのか知らないと止めることができないと思います。そのためここでは箇条書きにしてご説明していきます。
- 栄養不足により髪の毛が育たない
- 血液の循環が悪くなり必要な栄養素が髪の毛に届かない
- 皮脂の過剰分泌による頭皮の状況の悪化
これらはあくまで髪の毛に関する症状のみです。
身体全体のことをみるともっと多くの悪影響が考えられるため、改善してみてください。
男性ホルモンによる症状
20代で薄毛に悩んでいる方の大半が実はこの男性ホルモンが原因の「AGA」と呼ばれている進行性の病気です。男性ホルモンであるテストステロンが、5αリダクターゼと結合することでジヒドロテストステロンになり、ヘアサイクルによる髪の毛の健康的な成長を妨げて薄毛や抜け毛を助長させてしまった結果、20代でも若ハゲになってしまうのです。
AGAの場合、この男性ホルモンによるものなので、生活習慣の改善のみでは効果があまり感じられず薄毛が進行してしまいます。そのため、抜け毛の原因5αリダクターゼをブロックする成分が配合されている育毛剤や内服薬を使用することがAGAの対策につながるというのは覚えておきましょう。下記ではその育毛剤の選び方や副作用に関してご説明していきます。
AGAに効果のある成分とその副作用は?
20代で薄毛に悩んでいる方の大半が、AGAが原因だというのは上記でも説明しました。AGAの進行を止めるのに効果が期待できる主な成分は「フィナステリド」と「デュタステリド」の2つです。
フィナステリド
フィナステリドは錠剤や育毛剤に配合されている成分になります。これはAGAの代表的な治療薬として有名な「プロペシア」の主成分で、第一型の5αリダクターゼと男性ホルモンのテストステロンとの融合を妨害する効果あるため薄毛の進行を止める効果が期待できます。副作用に関しては国内で行われた臨床試験において、約4.0%の確率で副作用が発症していることが認められています。
その主な症状は、勃起不全、性欲減退などです。実はフィナステリドは、元々前立腺肥大の薬として開発されその副作用として現れたのが髪の毛の発毛だったのです。そのため、フィナステリドに若い男性には少し気になる副作用があるということは頭に入れておきましょう。
デュタステリド
2015年に遅れてAGAに認可されたデュタステリドもフィナステリドと同様に、テストステロンと5αリダクターゼの結合を妨害することによって抜け毛を抑えて健康的な髪の毛の育毛に効果が期待できる成分です。5αリダクターゼには一型と二型の2種がありますが、フィナステリドは一型のみしか効果がないといわれています。
それに対してデュタステリドは一型と二型両方に効果が期待できるという点で、フィナステリドよりも優れている成分だといえます。副作用は0.5mgタイプで勃起不全が10%、性欲減退は5%程度の割合で認められていて、 他にも肝機能障害、鼻咽頭炎、女性の薬剤接触禁止などがあげられます。
フィナステリドよりも効果が高いといわれていることからも、その副作用も強いというリスクがあります。そのためデュタステリドが配合されている育毛剤「ザガーロ」は、クリニックや個人輸入もすることができますが、副作用の面から医者と相談しながら使用することをおすすめします。