気がつかないうちに頭皮に大きな負担をかけるオシャレ
薄毛の原因になるパーマ液の刺激
オシャレに敏感な20代は、定期的にパーマをかけているという方も少なくありません。しかし、その際に使用される薬液で頭皮に違和感を覚えた経験がある方も多いでしょう。痒くなった、ヒリヒリしたといった刺激は頭皮を傷つけてしまっている証拠です。人間の頭皮というのは弱酸性ですが、髪の毛に変化を与えるために強いアルカリ性の薬液を使ってパーマをかけています。
最初に利用されるパーマ液第1剤の主成分であるチオグリコール酸、次に使われるパーマ液第2剤の臭素酸ナトリウムが、頭皮の上で化学反応を起こしているのです。1回でも強力な刺激になるパーマを繰り返し行うことで、薬液による影響で徐々に髪の毛が弱くなっていってしまうことは想像に難くありません。
ハリがなくなりコシが弱くなり、細く抜けやすい髪の毛へと変化してしまいます。刺激を受け続けた頭皮はその副作用で健康的な髪の毛を育てられなくなり、湿疹や皮膚炎、フケの発生などあらゆるトラブルの原因の結果、薄毛を招きます。中には恥ずかしいハゲを隠すために育毛対策を行わずにパーマをかけて隠している若い20代もいますが、本末転倒です。
カラーリングにも要注意
髪の毛の色を変えるヘアカラー、ブリーチの化学薬品や着色料は、利用するたびに髪の毛に浸透していきます。もちろん、根元から髪の毛を染めようとすれば頭皮に薬液が付着してしまいますし、その影響で炎症や抜け毛を引き起こす原因になるのです。ヘアカラーは自宅で簡単にセルフケアができることから、20代の方でも美容院にいく手間を省くため、節約のために自分で行っているケースが多いでしょう。
そうなるとさらに必要以上に頭皮に薬液がついたり、染料をしっかりと洗い落とさずに残ったものがトラブルの原因になったりと、薄毛を引き起こすリスクを高くするのです。短時間で効果を得るために強い成分が使われていることから、その悪影響はかなり大きなものになります。
オシャレを諦めたくない人が行いたい対策
パーマをやめるか可能な限り回数を減らす
薄毛を改善したいのであれば、パーマをやめることが最も効果的です。しかし、かけなければヘアスタイルがまとまらないという場合には、頭皮への負担を考えて、最低でも3カ月程度は間隔を空けて施術をするのがおすすめです。薬液による頭皮へのダメージが回復するために必要となるのは、ターンオーバーのサイクルを考えた場合に約2カ月から3カ月程度になります。
ダメージを積み重ねないようにくれぐれも注意をしてください。ただし、パーマを続けている限り髪の毛への副作用はなくならず、負担は増え続けます。近年ではチオグリコール酸不使用のパーマも可能となり、ある程度頭皮へのダメージを軽減させることが可能になりました。リスクを考えるなら、優先して利用することをおすすめします。
ヘアマニキュアの利用を考える
ヘアカラーを楽しみたい場合には、髪の毛のメラニン色素に影響を与えずに表面をコーティングするのみに留められるヘアマニキュアを使うのがおすすめです。ハゲ以外にも20代から白髪に悩まされる方は少なくなく、ヘアカラーをやめられない事情もあるでしょう。ヘアマニキュアならシャンプーのたびに色落ちするので長持ちはしませんが、頭皮や髪の毛への負担は穏やかになります。
育毛剤を使ったケアを同時に行う
育毛剤を使うことで、今の髪の毛の健康を促進する効果、発毛を促す土壌を整える効果、抜け毛予防の効果を期待できます。パーマやヘアカラーで傷んだ頭皮や髪の毛をケアしていくためにも育毛剤は有効です。発毛剤のような副作用のリスクもなく、安全性に優れているものが多く出回っています。オシャレのために薄毛を進行させてから後悔をしないように、早いうちから使い始めるのがおすすめです。