気がつきにくいつむじはげを早期発見するポイントと原因について
初期症状で見られる変化
死角にあるつむじは、意識していないと、自分ではほとんど確認する機会のない部分です。正常なつむじは地肌が少し見えている程度ですが、はげが進行してしまうとその面積が広がっていきます。
- つむじ部分の地肌が目立つようになる
- つむじ付近の抜け毛の量が増える
- 髪の毛が細く頼りなくなる
薄毛が気になる場合は、定期的に頭皮と髪の毛の状態を目視で確認することが大切です。つむじはげは正面からは見えませんが、日頃から鏡を使って状態を見ておくようにしましょう。薄毛になるにつれて、地肌が目立ってきます。また、以前と比較して抜け毛が増えてくることから、シャンプーやヘアセット時にも注意をしておくようにしてください。
さらに、頭頂部付近に短い髪の毛が増えてくるのも特徴です。抜け毛が増えてボリュームダウンする上に、生えてくる髪の毛も細くコシのないものに変化していきます。髪の毛がまとまりにくくなった、セットが上手くいかなくなったなどトラブルを感じた時は、つむじはげの初期症状を疑うべきです。
つむじはげの原因に多いAGA
つむじはげは男性型脱毛症、いわゆるAGAに多く見られる症状です。男性ホルモンが5αリダクターゼという還元酵素に影響を受けてしまい、ジヒドロテストステロンという脱毛指令を出すホルモンに変化してしまうことで、つむじ付近の髪の毛が抜け落ちてしまいやすくなるのです。
AGAの場合、自然治癒は見込めず、対策をせずに放置しておくと確実に進行していきます。育毛剤などを利用して5αリダクターゼの働きを阻害し、抜け毛を減らして頭皮環境を整えていかなければなりません。
つむじはげの9割がこのAGAが原因だといわれていますから、初期症状が見られたら、まずは医師の診察を受けることをおすすめします。
乾燥が招く粃糠性の脱毛症
間違った頭皮ケアを続けていると頭皮を乾燥させてしまい、毛穴に雑菌が繁殖し毛根が炎症を起こしてしまうことがあります。酷くなるとどんどん抜け毛が増えて、つむじがはげてしまうのです。わかりやすい症状としては、乾燥によって角質が大量に剥がれてたくさんのフケが出てきます。
- 乾燥肌体質である
- 頭皮が赤くなっている
- 頭皮が痒い
- 肩に落ちた白いフケが目立つ
粃糠性の場合、後天的な要因で発生することが多くなります。合わないシャンプーや整髪料を利用していたり、シャンプーのすすぎ不足なども原因です。フケが毛穴を塞いで細胞に栄養が行き届かなくなり、髪の毛の成長を阻害して抜け毛を発生させます。
AGAのように頭頂部、または前頭部から徐々に薄毛が進行するのが特徴です。原因を排除して、正しい頭皮ケアを身につけましょう。
皮脂過多が頭皮環境を悪化させる脂漏性の脱毛症
脂っこい食事を好んだり、皮脂の分泌量の多い方に見られる脱毛の症状です。
- 頭皮がべたべたしている
- 頭皮の臭いが強い
元々の体質も影響しますが、生活習慣の乱れで皮脂の分泌が過剰になり、頭皮に雑菌が繁殖し、頭皮環境を悪化させることで抜け毛を増やします。正しいシャンプーの方法を身につけて清潔に保つことや、食生活を見直して皮脂の分泌量をコントロールする対策が必要です。
生活習慣の見直しに加えて行いたい育毛ケアについて
早めに育毛剤を使用し始めるのが効果的
「まだ若いから」、「生活習慣を見直すだけで充分に対策できるから」と油断していると、つむじはげはどんどん進行していきます。頭皮環境を整えて健康的な髪の毛を生やす効果を高めるために、初期症状が出た段階で育毛剤を使用することをおすすめします。
育毛剤は血行促進、頭皮の殺菌や除菌、皮脂量の調整、保湿、細胞の活性化などさまざまな効果を期待できるものです。毎日継続して利用していくことで少しずつ成分が浸透していき、徐々に薄毛が改善されていくでしょう。
まずは自身のつむじはげの原因を把握し、症状に合ったケアを行いましょう。