育毛剤の効果とヘアサイクルの大きな関係
育毛剤の効果は新たに生えてきた髪に出る
気になる生え際や、目立つつむじのはげを改善するために一生懸命対策を行っているにもかかわらず、なかなかその効果が見られなかったり、「本当に育毛剤を使っている意味はあるの?」と不安を感じているという声がよく聞かれます。
まず、育毛剤の使用目的は、頭皮と毛根の状態を良好にして、正常に整えられた土壌から新しく生えてくる髪の毛を太く丈夫なものにする、というものです。頭皮が健康になれば抜け毛も発生しにくくなり、なおかつ髪の毛にもハリやコシが出てきて、徐々に薄毛が解消されていきます。
髪の毛には「ヘアサイクル」という生え変わる周期があり、今生えている髪の毛全てが伸び続けているわけではありません。新しく生えてくるもの、成長途中にあるもの、成長が止まり抜け落ちるのを待つだけのものがあり、このうち育毛剤の効果が出るのは次に生えてくる髪の毛と成長途中にある髪の毛になります。
それらの髪の毛が、育毛剤の効果によって整えられた頭皮から伸びてくるまでには、非常に時間がかかるのです。
育毛剤の使用後、変化が出てくるまでには早くても3ヶ月程度、平均すると半年はかかってしまいます。それまで気長に使用し続けることが大切です。
髪の毛が伸びてくるまでにかかる時間
髪の毛が伸びるスピードには個人差がありますが、日本人男性の場合は1日に0.5mm弱、1ヶ月で1cm程度とされています。
育毛剤の力によって髪の毛が生えてきた場合、本人がその変化を実感するまでに約3ヶ月かかります。ただし、育毛剤は使い始めてすぐに成分が浸透して効果を出すわけではありませんし、今生えている髪の毛が元気に育った上での話です。
生え際やつむじのはげに悩まされている方は、正常時と比較して頭皮の状態が悪化しており、ヘアサイクルも乱れているはずです。そのためスムーズに髪が成長しません。実際は効果を実感できるまでに3ヶ月以上かかることがほとんどです。
頭皮が正常な状態に戻った後、新しく生えてくる髪の毛にようやく変化が現れます。そのため、育毛剤で対策を始めてから効果を判断するためには、半年程度見ておく必要があるのです。
半年過ぎても育毛剤の効果が見られない原因
育毛剤の成分を見直す
育毛剤を半年程度使用し続けても抜け毛が減らない、髪の毛の状態に変化が見られないという場合は、自身の頭皮や髪の毛の問題に対し、育毛剤の有効成分が合っていない可能性があります。何故はげてしまっているのか原因をしっかり把握した上で、たくさんある育毛剤の中から使用するものを選ばなければ、効果的に対策を行えません。
血行不良であれば血行促進する効果があるもの、皮脂過多であれば皮脂を抑えるものなど、配合成分を比較、吟味した上でそれぞれの状態に合った製品を選ぶようにしてください。
塗布する量や使用回数が不足している
育毛剤は決して安いものではないため、使う量を遠慮してしまう方も少なくありません。多く使用しても効果がアップするわけではありませんが、使用する量が少なすぎても想定している改善効果を出すことはできないのです。必ず説明書に記載されている量と使用回数を守るようにしてください。
生活習慣が乱れている
せっかく育毛剤で抜け毛や薄毛対策をしていても、生活習慣が乱れていては健康的な頭皮はつくれません。育毛剤で外側からケアしつつ、規則正しい生活や食事をとることで、内側からも身体の状態を整えることが大切です。
育毛剤の効果が現れるまでに時間がかかるのと同じように、一度崩れてしまった生活習慣を立て直すのは大変根気のいることです。対策を練って改善を試みることが必要です。